ワインの基礎知識
2013年10月8日 / ワインの基礎知識
ワインってどういうお酒?
ワインとは、主としてブドウの果汁を発酵させたアルコール飲料です。
日本の酒税法では「果実酒」に分類されています。
ヨーロッパでは、ワイン造りの歴史は数千年の歴史がありますが、日本でワイン造りが始まったのは明治維新以降です。明治政府は殖産興業政策の一環として、ぶどう栽培・ワイン醸造振興策を加えました。ヨーロッパやアメリカからブドウの苗木が輸入され、山梨県を中心に栽培されました。
現在では、日本各地で栽培に成功し良質のワインが造られています。
ワインの種類
- 白ワイン
- 主に無色~黄色みを帯びたワインを白ワインと呼びます。
白ブドウなど主に色の薄い果皮のブドウを原料とし、発酵には果汁のみを使用します。黒ブドウの果汁を使うこともあります。
酸味の強い物は、一般的に魚料理によく合います。【白ワインに合う料理やおつまみ】
・白身魚のムニエル
・缶詰のオイルサーディンや味噌サバ
・ワインによってはクリームソースを使った料理
・塩気のあるナッツ類、チーカマ
- 赤ワイン
- 透き通った赤や濃い紫、あるいは赤褐色のワインを赤ワインと呼びます。一般に白ワインよりも渋みの成分であるタンニンを多く含み長期保存が可能です。
主として黒ブドウや赤ブドウを原料とし、果実を皮や種ごとアルコール発酵させます。濃厚な風味のものは一般的に肉料理に合うとされます。【赤ワインに合う料理やおつまみ】
・焼き鳥
・生ハム
・スモークチーズ
・バケット(クラッカー)+バター
- ロゼワイン
- ロゼとはフランス語で「バラ」を意味し、時にピンク・ワインとも呼ばれる赤みを帯びた淡い色調のワインを指します。淡い色調も淡いピンクから紫がかった濃いピンク色までさまざまです。赤ワイン用のブドウを使ったり、白ワインようのブドウと混合したりと製法は多様で味わいもバリエーションがあります。中には赤ワインと白ワインを混合したものや白ワインに着色しただけの製品もあります。(写真:wikipedia:Sancerre rose Wine)
【ロゼワインに合う料理やおつまみ】
・から揚げ
・ピザ
・からすみ、うに
・魚肉ソーセージ
ワインのタイプ
甘口?辛口?
『甘口ワイン』『辛口ワイン』は、お店のポップや値札に書かれているのを見たことがあるかもしれません。
ただし、『甘く』感じるか、『辛く』感じるかは個人差があるため、甘口と書いてあるからといって『甘く』感じるかどうかはわかりません。分類は一応の目安と思ってください。
また輸入ワインの場合、日本語で書かれてない場合もあります。
【各国のワインの甘辛表示】
日本語 | フランス語 | 英語 | ドイツ語 | イタリア語 |
極辛口 | Extra Sec エクストラ・セック |
Extra Dry エクストラ・ドライ |
Trocken ガンツ・トロッケン |
|
辛口 | Sec セック |
Dry ドライ |
Trockenもしくは Diabetiken トロッケンもしくは ディアベティケン |
Secco セッコ |
半辛口 | Demi-sec ドゥミ・セック |
Midium Dry ミディアム・ドライ |
Halb Trocken ハルプ・トロッケン |
Semi Secco セミ・セッコ |
半甘口 | Moelleux モアルー |
Midium Sweet ミディアム・スゥイート |
Lieplich リープリッヒ |
Amabile アマービレ |
甘口 | Doux ドゥー |
Sweet スゥイート |
Suss ズィス |
Dolce ドルチェ |
○○ボディって何?
ワインの裏側に張ってあるラベルに『フルボディ』や『ライトボディ』の文字を見たことはありませんか?

ひっそりと書いてあることも。
ボディとは主に赤ワインの『ワインの味わい』を表現する言葉です。
赤ワインにはそれほど甘みがありませんので、甘口・辛口の代わりに『ボディ』で味わいの豊かさ(味の濃さ)を表します。これも感覚的なものなので、参考としてどうぞ。
フルボディ | 『味の濃い』『濃厚な』『コクのある』『重厚な』というイメージです。どっしりして味が濃いワインです。 |
ミディアムボディ | 『中程度のコク』『ほどよい』というイメージです。ほどよくコクがあって食中酒としておすすめ。 |
ライトボディ | 『軽快な』『薄めの』というイメージです。渋みが比較的少ないので、初心者にも飲みやすいかと思います。ボジョレーヌーボーはほぼこのタイプです。 |
「ミディアムフルボディ」、「ミディアムライトボディ」といったフルボディとミディアム、ミディアムとライトの中間的な表現が使われる場合もあります。
味わいだけでなく、開封後の『美味しく飲める期間』にも関わってきます。
続きは『ワインの開け方と保存』ページで紹介します。