ワインの開け方と保存方法
2013年10月8日 / ワインの基礎知識
お気に入りのワインを見つけたら、さっそく味わってみたくなります。
スクリューキャップやパックのワインも増えてきましたが、まだまだコルクのワインも多いです。
ここではワインの開け方(コルクの抜き方)について説明します。
ワインオープナーを使うと簡単に開けられますよ。てこを使って開けるもののありますので、女性でもらくらくです。
もし失敗してしまっても大丈夫!フォローできます(詳しくはこちら)。
また手元にオープナーがなくても、ワインを開けることができます。(詳しくはこちら)
ワインの開け方
必要なもの
オープナーは100均などで売っていることもあります。私はずっと歯取っ手型を使っています。てこの原理でコルクを抜くのであまり力がいりません。
ソムリエナイフ、シールカッターはキャップシールをはがすのに使います。
開け方
自宅にあったスペインワインを開けてみます(ちなみにラベルが逆なのはそういうデザインなのです)
- カッターやナイフでキャップシールをはがします。(シールは固く刃先が滑りますので手を切らないように注意)
- 瓶の口を清潔な乾いた布やナプキンで拭きます。
- オープナーを瓶口を挟むように固定し、スクリューをコルクの中心に当てます。
- ハンドルをゆっくりと回します。
- 上がってきた両側のてこを押し下げます。
- コルクが抜けたら、もう一度瓶の口を布やナプキンでふき取ります。
【失敗した時は……】
スクリューが斜めに入るとコルクが割れてしまうことがあります。
もし抜くことができなくなったら、割りばしなどでワインの中へ落としてしまいましょう。
コルク栓のかけらが入ってしまった時は、別容器に移してコルク片をすくい取ります。
コルク抜きなしでワインボトルを開ける方法
いざ家に帰って、もうすぐ夕飯時……、そろそろワインでも開けようかな。
するとどこを探してもコルク抜きがない!!
バーベキューにワインを持って行ってコルク抜きを忘れてきちゃった!!
などなど、いざという時のアイデアです。
- 割りばしなどで中に押し込む
割りばしなどでワインのボトルの中に落としてください。その後デキャンタや別の容器に移してサーブすればOK - 底を叩いて栓を抜く
瓶の底に分厚くタオルを当てて、壁に叩きつけてその衝撃で栓を抜きます。
私はやったことはないんですが、ちゃんと抜けるようです。くれぐれも瓶が割れないように注意してくださいね。
ワインの保存方法
開封前
ワインは変化を受けやすいお酒であり、保存の際には光・振動・温度・湿度などに注意します。
【保存に適した環境】
- 暗い
- 振動がない
- 常に12~14℃くらいの温度に保たれている
- 適度な湿度がある
- 静かに寝かせた状態(※)を保つことができる
温度については高温であると酸化が進み、逆に低温であると熟成が進まないそうです。
湿度が少ないとコルクが収縮して中に空気が入ってしまいます。その理由で横に寝かせた方がよいといわれています。
(※)最近のスクリューキャップや、パックのワインは横に寝かせる必要がありません。
とはいえ、【保存に適した環境】の条件に合う場所が家庭にはなかなかないので困ったところです。
でも、ワインセラーがなくても美味しくワインを飲みたいですよね。
もし短期間であれば、家庭でも上手にワインを保存できます。
【夏場】
新聞紙などを巻いて、冷蔵庫の野菜室などに保存します。
夏場の平均気温が35度を超える日本では、常温では保存が難しいのです(高温でふきだすこともあります)。
【冬場】
箱があれば、箱のまま暖房が入らない部屋で保存します。
外からの冷気が直撃しない、日光が差さない場所にしましょう。
開封後
ワインは空気に長時間触れると、酸化が急激に進み味が落ちていきます。
赤よりも白の方がその劣化のペースは速いそう。
下は美味しく飲みきる目安です。ワインの性質によっては例外もあります。
赤ワイン
- ライトボディ…1日~1週間
- ミディアムボディ…1日~1週間
- フルボディ…数日~2週間
白ワイン
- 辛口…1日~1週間
- やや甘口…4日~2週間
- とても甘口…数日~1か月前後※ワインによります
開封後の保存方法
まず味わいをキープするため酸化の進行を遅くすることが重要です。
別の小さな容器に移すと、空気と触れる面積が減るため保存効果があります。
- 冷蔵庫にいれる
- 立てて入れる(空気に触れる面積を減らすため)
- ヴァキュバンを使う(市販の空気を抜いて栓をする道具)
ヴァキュバンは若くさわやかな白ワインには向かないこともありますので、適宜使い分けてください。(酸化を進めた方がよい赤ワインについても同様です)
冷蔵庫に入れた場合、飲む少し前に冷蔵庫から出して常温にもどしてあげることも忘れずに。
もし、ひと手間かけるなら、家庭用に販売されているワイン保存ガスの利用も効果があります!