赤ワインのブドウの種類

2013年10月15日 / ワインの基礎知識

赤ワインのブドウの種類

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ブドウでワインの特徴が決まる

ワインはブドウが持っている成分を生かして造るので、味や特徴、個性は原料のブドウによってほぼ決まるといっても過言ではありません。
ブドウの個性を知っておけばワインの味も予測がつき、好みのワインを探す手がかりになります。

 

ブドウについて

ブドウは1億4千万年前にはすでに地球上に存在していました。現在の直接の祖先は化石などから約3000万年前には誕生していたといわれています。
食用として食べられていたのは1万年ほど前からで、ワイン造りが始まったのは8000年前くらいからと推測されます。
現在ではブドウは世界各国で栽培されていて、ヨーロッパは一大生産地域になっています。アジアなどでは生食用、加工食品に使うことが多いようです。
日本での本格的な栽培は、明治維新後に始まりました。川上善兵衛という新潟県の地主は、冬場の生活が苦しい農民のために自分の土地をブドウ園とし、現在の 岩の原ブドウ園を設立したのです。岩の原ブドウ園ではブドウ品種の栽培にも力を入れ、虫害や多湿に強い日本初の醸造用品種マスカット・ベーリーA種を開発 しました。
日本における主な生産地としては北海道や山梨県があげられます。

  • カベルネ・ソーヴィニヨン(Cabernet Sauvignon)
  • grape_01
  • 生産地:フランスボルドー地方
    カベルネ・ソーヴィニヨンの実は皮が厚く、作られるワインはタンニンを豊富に含むため、長期熟成に向く最高種。カベルネ・ソーヴィニヨンのワインは香りが豊かで後味が深い。プラムとカシスに似た香りが個性的です。ニューワールドのものになるとチョコレートやオークの香りが強くなると言われています。
    photo:Original Update by Agne27
  • カベルネ・フラン(Cabernet Franc)
  • grape_02
  • 生産地:フランス ボルドー地方
    フランスの赤ワイン用ブドウ品種である。世界的に最も人気のある赤ワイン用ブドウ品種カベルネ・ソーヴィニョンの交配親として知られています。カベルネ・ソーヴィニヨンと一緒にブレンドされることが多い。日本では、カベルネ・ソーヴィニョンに比べ、高温多湿に比較的強いため、山梨県を中心にこのブドウ種を導入しているワイン園がいくつかあります。
    photo:Original Update by Rosenzweig
  • ガメイ(gamay)
  • grape_03
  • 生産地:フランス ブルゴーニュ地方・ボジョレー地区
    フレッシュな果実のような味わいが特徴で、近年人気のあるボジョレー・ヌーヴォーの原料ブドウとして名高い。ごく一部のワインを除けば、長期熟成には向かず、2~3年のうちに飲むのに向いています。
  • メルロー(Merlot)
  • grape_04
  • 生産地:フランス ボルドー地方
    早熟性で軽く、ふくよかな風味を持つ人気種。同じボルドーの代表的なブドウ品種であるカベルネ・ソーヴィニョンに比べると、色はやや朱色を帯びており、プルーンのような、熟した黒い果物の香りがすると言われています。日本は高温多湿なため、メルローは日本の気候に合っており、山梨県や長野県などでメルローによる優れたワインが作られています。
    photo:Original Update by Dcarrero
  • ピノ・ノワール(Pinot Noir)
  • grape_05
  • 生産地:フランス ブルゴーニュ
    ルビー色で、優雅なコクとビロードのようなのど越しと甘い果実香が魅力です。
    ほとんど黒に近い、紫みを帯びた青色の果皮を持ち、主に醸造に使用され、赤ワインを造る代表的な品種の1つです。カベルネ・ソーヴィニヨンと比べると渋みとタンニンが少なく、ワイン初心者にも軽口で飲みやすいものが多いです。
  • グルナッシュ(フランス語:Grenache、スペイン語:Garnacha)
  • grape_06
  • 生産地:スペイン全域、フランス南部地域
    栽培面積では世界第2(2006年)と言われている。ガルナッチャとは本来宝石のガーネットのことで、ワインが明るい朱色を帯びた色をしていることに由来するといわれている。アルコール度数は高いが、口当たりは比較的ソフトで、酸味は強いが渋みは穏やかです。スパイスの香りや、きのこなどに似たやや泥臭い香りがあります。photo:Original Update by Josh McFadden
  • サンジョヴェーゼ (Sangiovese)
  • grape_00
  • 生産地:イタリア
    イタリアで広く栽培され、キャンティなどの主要品目種です。口当たりがよく、飲みやすい風味のワインになります。
  • テンプラニーリョ(Tempranillo)
  • grape_07
  • 生産地:スペイン カタロニア地方
    テンプラニーリョはスペインで早熟という意味だが、熟成により味わいが深まる。 近年はLA RIOJA(リオハ)での栽培が有名で、一部では味わいもシャトーにも負けないと評価されている。深濃色で強くコシのある味わいです。
    photo:Original Update by Fabio Ingrosso
  • バルベーラ (Barbera)
  • grape_00
  • 生産地:イタリア ピエモンテ州
    黒ブドウの一種。イタリアでは生産量は第2位。 特に、ピエモンテ州のアスティ、アルバなどの産地が有名です。 アメリカ・カリフォルニア州でもよく生産されています。基本的にはタンニンをあまり含まず、酸味の強い色の濃い赤ワインになります。地域によって軽い酸味のものから重厚なものまで個性があります。
  • シラー(Syrah)
  • grape_08
  • 生産地:フランス コート・デュ・ローヌ地方
    ローヌは、ボルドー、ブルゴーニュと並び、フランスワインの御三家の一つ。高級なワインが多い。ラングドック=ルシヨンやプロヴァンスのワインとまとめて南仏ワインと呼ばれることもあります。
    南フランスの、焼け付くような強い日差しを浴びて作られるワインは、スパイシーな香りを持ち、色は濃赤色で、アルコール度数の高い、男性的な力強さとこくのあるワインになります。
    photo:Original Update by Chrisada Sookdhis
  • マスカット・ベーリーA(Muscat Bailey A)
  • grape_00
  • 生産地:日本 山梨県
    日本の赤ワインを代表する品種。醸造・生食兼用の品種であり、川上善兵衛が日本の風土に適したワイン用品種を作るために品種改良を行った、いわゆる「川上品種」の一つ。マスカット・ベーリーAのワインは濃色でまろやかな味わいが特徴です。

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